ベイヒルズSR通信 5月号「マイナ保険証の有効期限をご存知ですか?」「2025年度のキャリアアップ助成金の主な変更点」
マイナ保険証の有効期限をご存知ですか?
◆マイナンバーカードと有効期限
従来の健康保険証(紙の保険証)は、2025年12月1日をもって使用できなくなります。
今後は「マイナ保険証(マイナンバーカードを利用した保険証)」が基本となります。
実はこのマイナ保険証にも有効期限があることをご存じですか?
【マイナンバーカード本体の有効期限】
・10回目の誕生日まで(18歳未満は5回目の誕生日まで)
【電子証明書の有効期限※マイナ保険証等で使用】
・全年齢で5回目の誕生日まで
つまり、カード自体が有効でも、電子証明書の期限切れにより、マイナ保険証が使えなくなる場合があります。
◆有効期限が切れてしまったら?
有効期限が切れてしまっても、3カ月間は引き続きマイナ保険証で受診できますが、(保険資格情報の提供のみで診療情報・薬剤情報等の提供はできません)3カ月を過ぎるとマイナ保険証の利用ができなくなります。(※更新手続きをしなかった場合は、「資格確認書」が交付されます。)
厚生労働省「マイナ保険証利用時には電子証明書の有効期限をご確認ください」より
◆どんな手続きが必要?
マイナンバーカードや電子証明書は、有効期限の2~3カ月前を目途に「有効期限通知書」が届きます。
この通知を受け取ったら、更新手続きが必要です。更新に係る手数料は無料です。
【マイナンバーカード本体の更新手続き】
オンライン・郵送等での更新手続き後、市区町村窓口にて新しいカードの交付を受ける
【電子証明書の更新手続き】
市区町村窓口でのみ手続きが可能
>>出典【マイナンバーカード総合サイト】
>>出典【厚生労働省「マイナ保険証利用時には電子証明書の有効期限をご確認ください!」】
2025年度のキャリアアップ助成金の主な変更点
2025(令和7)年度のキャリアアップ助成金のパンフレットやリーフレットが公表されました。
4月以降の変更点のポイントについて説明していきます。
なお、ここでは大企業の支給額は省略し、中小企業の支給額のみを掲載します。
◆正社員化コースの変更点
キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者を企業内でキャリアアップさせ、正社員転換や待遇改善を行う企業を支援する制度です。
まず、正社員転換等をした場合に助成される「正社員化コース」では、重点支援対象者が導入されました。重点支援対象者とは、雇入れから3年以上経過した有期雇用労働者、派遣労働者、母子家庭の母、人材開発支援助成金の対象訓練を受けて正社員へ転換した者等のことをいいます。これまでは、「有期→正規」「無期→正規」への転換の場合、2期分の合計でそれぞれ80万円、40万円が支給されていましたが、4月からは重点支援対象者に支給されることになります。
対象以外の人には、1期(6か月)分のみ半額の40万円、20万円が支給されます。なお、新規学卒者については、雇い入れられた日から起算して1年未満のものについては、支給対象者から除外となります。
厚生労働省「2025年4月以降の変更点のご案内」より
◆賃金規定等改定コースの変更点
「賃金規定等改定コース」では、賃上げ引上げ区分が従来の2区分から4区分に細分化され、助成額が拡充されました。3%以上4%未満で4万円、4%以上5%未満で5万円、5%以上6%未満で6.5万円、6%以上で7万円となります。
さらに、有期雇用労働者等の基本給の3%以上を引き上げた場合、1事業所当たり1回のみ20万円が加算されます。
厚生労働省「2025年4月以降の変更点のご案内」より
◆キャリアアップ計画書の手続きの簡素化
キャリアアップ計画書は、これまでは各コースの取組み実施日の前日までに管轄の労働局長に提出し、認定を受ける必要がありましたが、届出のみでよいことになりました。
各コースの詳細は、下記のパンフレットやリーフレットで確認できます。支給申請については、当事務所にご相談ください。
>>出典【厚生労働省「キャリアアップ助成金のご案内(令和7年度版)(パンフレット)」】
>>出典【厚生労働省「キャリアアップ助成金のご案内(令和7年度版)(リーフレット)」】
>>出典【厚生労働省「キャリアアップ助成金改正概要リーフレット(令和7年度版)」】
>>ベイヒルズSR通信(2025.5月号)PDF版はこちらからご覧ください